犬や猫を飼っている人が必ず知っていることは
ネギ類を与えてはいけないこと。
しかし、最近、犬や猫を飼っていない人は、
案外、このことを知らいない人が多いので驚いています。
玉ねぎやニンニクのネギ類には、
アリルプロピルジスルファイドという成分が含有しているために、
赤血球を破壊し溶血させることにより急性の貧血や血尿を引き起こします
また、1㎏あたり15~20g を超えるとキケン!です。
しかし、玉ねぎのだし汁をなめただけでも中毒をおこしてしまう子もいます。
とネットや雑誌に書いてああるのをよく目にしますが
食べてもと大丈夫だったという書き込みも見かけられます。
知っている犬は、
テーブルに置いてある美味しそうなハンバークを食べてしまったことがありました。
もちろん!ハンバーグには玉ねぎが入っていました。
慌ててしまいましたが、その後の様子を見ても何も起きませんでした。
本当に、玉ねぎは、犬や猫にとって有害なのでしょうか?
確かに、玉ねぎの摂取量の違いなのだろうか?と不安になりますね。
その背景を調べると
ウイキペディアによれば
摂取する食品を加熱しても毒性は消えない。
症状の重さに対する摂取量と体重の相関関係は明確になってはいなくて、動物の種や個体差による。
品種や個体によっては少量の摂取でも死亡する原因として、
赤血球中のカリウム濃度が関係しているという報告がある。
例えば犬では、HK型イヌ赤血球を持つ犬は赤血球内が高カリウム状態に保たれるため、
そのような個体でタマネギ中毒起因の溶解性貧血が発生し、
赤血球内のカリウムが血液中に流出し
高カリウム血症 に伴う死亡の危険が高まると、1975年 に北海道大学で報告されていました。
また、獣医師広報版によると、
ネギ類には、methylthiosulfate(メチルチオサルフェイト)があり、
ニンニクには2-propenylthiosulfate(2-プロペニルチオサルフェイト)が含有し、
これらをチオ硫酸化合物という。
(1)タマネギ類はその中に催溶血物質を含み、それは有機チオ硫酸化合物である。
(2)溶血物質は、還元型のグルタチオンと反応して強い反応を起こす。
そしてそれは酸化還元反応の一環として発生する。
(3)還元型のグルタチオンを高濃度にもつ犬程症状が重くなり、
それには遺伝的な素因が関与しているようだ。
と書いてあります。
犬や猫の遺伝的要素が関係しているようですので、
その子の遺伝子検査をしないと分からないということになります。
犬種により報告されているようですが
取りあえず、遺伝子検査をしないといけないようですので
ネギ類には注意いたしましょう。